春を愛する人は  82.2

春が好きな人。



はい。


春はいろいろありますよね。


昨日、新社会人になったななちゃんがお店に遊びに来た。

学生じゃなくなった彼女はどことなくいつもとちがって見えた。

「疲れたから来た。」


なんていうのは最高にうれしい言葉じゃないですか。

最近


「店閉めることになったらこのおもちゃどうしよう?」

ヤフオクだな。」

なんて冗談言ってるけど


ROBO太を心のよりどころにしてくれてる人のためにも

もっとがんばらなければと思う。


今月いっぱいで

常連のお客さんが一人仕事を辞めて帰郷してしまう。

その方は

本当に仮面ライダーが好きで自慢のグッズを持ってきて見せてくれるときとか

最高にいい顔してた。

忙しい仕事に追われる中、休みのたびに遊びに来てくれてた。

まさにROBO太を作るときの理想のお客様だった。

正直さびしい。

いずれまた東京に来るときがあったら是非遊びに来ていただきたいです。




そんな風にお店を愛してくれる人がいる中で

僕はきちんと応えられているのでしょうか。

そこで思った。

馬鹿みたいに大儲けしてお金持ちになりたいけど

連日超満員で大繁盛してるお店にしたいけど

長く細く、お店を維持していくことが大切。

お店がありつづけることがお客様の期待に応えることなんだと勝手に感じました。

正直な話、お店を施工した業者はすぐにつぶれると思って工事したんでしょう。

あちこちガタが「もう」きてます。

最初の会議から「意味がわからん。」

「そんな店、もうかんのかよ」

などといわれ続けてこちらの意図を理解しようともせずに工事が進みました。

しかし1年以上続いて「メイド」がブームになると

「俺にもなにか考えてくれ」

と来ました。

考えるわけがありません。

儲かるからやる。

商売である以上は当たり前の話です。

でも、特殊な業種においては「愛」がなければそれは始まらない。

ヲタクを馬鹿にしてる人に僕が知恵を貸すことはありません。

自分がヲタクだからこそできるこのお店。



ROBO太



まさに名は体を現す、いい名前だと思ってます。

人のような名前で親しみがもてる響き。

看板のグレートが表す「ROBO」があるお店。


余計なことは考えず

欲張らず、このお店を守っていくための努力を今後もしていこうと思います。


お店にきて、いやな思いをしちゃうときもあると思います。

つまんない事だってあります。

ごめんなさい。

みんなが笑顔でいれる店にできるようにがんばりますね。





なんて書くと「なんかあったの?」って突込みがありそうですが

初心忘れるべからずモードが来ただけなのでご安心を。


ちょっと

センチなお年頃。